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A baton of life to connect to the future On Thursday, October 2, a baby white oryx was born for the first time in 15 years!

アドベンチャーワールドでは、2025年10月2日(木)に15年ぶりとなるシロオリックスの赤ちゃん(メス)が誕生しました。繁殖を目指して長野市茶臼山動物園(長野県長野市)から迎えたオスと、姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)から迎えたメスの間に生まれた新しいいのちです。
シロオリックスは、かつて野生では絶滅したとされていた動物ですが、近年は世界各地の保護区での再導入や繁殖の成果により、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧種(Endangered)」として登録されています。野生復帰が少しずつ進むなかでの今回の出産は、種の未来につながる大切な一歩です。園館同士が力を合わせて行う繁殖の取り組みが、世界の“いのちをつなぐ”活動の一端を担っています。
【シロオリックスの赤ちゃんについて】
■出生日:2025年10月2日(木)
■頭数:1頭
■性別:メス
■体長:65cm
■体重:13kg(10月12日測定)
■親情報:
父親 2023年 7月 8日長野市茶臼山動物園生まれ(2歳)
2024年10月 9日搬入
母親 2019年 8月23日姫路セントラルパーク生まれ(6歳)
2024年10月22日搬入
※公開時期が決まり次第、公式ホームページやSNSでお知らせいたします。
【出産の背景】
アドベンチャーワールドでは、動物の老齢化や血統の偏り、オス個体の不在などにより、2010年以降シロオリックスの繁殖が途絶えておりました。シロオリックスは、JAZA(日本動物園水族館協会)より、種別調整対象種* に指定されており、遺伝的多様性維持と動物移動の最適化を主眼においた、全国的な繁殖・飼育計画をもとに管理されています。これらの計画のもと、2024年10月に長野市茶臼山動物園よりオス1頭、姫路セントラルパークよりメス1頭を迎え入れたことにより、今回の出産に至りました。
* 種別調整対象種:希少な動物で増やす努力を全国の動物園や水族館でとりくんでいる種
【飼育頭数】
今回誕生した個体を含め、6頭(オス1頭・メス5頭)を飼育しています。
【アドベンチャーワールドでのシロオリックス飼育・繁殖について】
1980年10⽉:飼育開始
1982年 2月:繁殖に初めて成功 以降、2010年までの間で37回の出産で計36頭の⾚ちゃんが育成
2025年10月2日:15年ぶりに1頭の赤ちゃんが誕生
【シロオリックスについて】
分類:偶蹄目ウシ科
学名:Oryx dammah
英名:Scimitar-horned Oryx
生息地:かつてはサハラ砂漠・サヘル地帯に分布していたが、20世紀後半以降、乱獲・環境変化により野生下個体群は消失。近年は、チャド・チュニジア・モロッコで、飼育下個体の野生下への再導入が行われています。
繁殖:2〜3歳で性成熟を迎えます。約240から260日の妊娠期間の後、1度の出産で1頭の子を出産します。生まれたてのシロオリックスは体重約6〜7kgで、母親の保護の下で成長します。生まれたばかりは淡いベージュ(黄褐色)の体ですが、生後5か月頃にはシロオリックスらしい白い体へと成長します。
寿命:飼育下での寿命は20年です。
特徴:体長は約1.5メートルで、長い湾曲した角が特徴的です。オリックスの仲間では唯一、角が後ろに向けてカーブを描いていて、長さは1.2mにもなります。体は完全に白色ではなく、首や脇腹、後肢などが赤茶色になっています。食べ物からの水分だけで、水を飲まずに長時間過ごすことができます。