“パンダバンブープロジェクト” パンダが食べ残した竹をアオリイカの産卵床に!初の試みとして岸和田市の海に設置しました!

アドベンチャーワールドは、ジャイアントパンダが⾷べ残した⽵をアップサイクルし、アオリイカの産卵床として海に設置する活動を行っています。これまで、⽩浜町の漁港に産卵床を設置してきましたが、4年⽬を迎える本年は、初の試みとして⼤阪府岸和⽥市の漁港にも21基を設置いたしました。

今回の産卵床には、ジャイアントパンダが帰国前に最後に食べ残した岸和田市の竹の枝葉を使用しました。長年、岸和田市からご提供いただいていた竹が、初めてその土地の海で新たな命を育む場として活用されることになりました。


また、ESD環境教育の一環として岸和田市内の小学生が産卵床の製作を体験に参加し、環境保全への理解を深める機会となりました。



今後はモニタリング調査を通じて、アオリイカの産卵の有無や付着⽣物の確認を行ってまいります。
パンダバンブープロジェクト アオリイカ産卵床活動について
【活動の背景】
近年、海⽔温の上昇や藻類を⾷べる⽣物の分布拡⼤により⽩浜の海の⽣態系が変化し、アオリイカの産卵場所となる海藻類が減少しています。⼀⽅、⾥⼭では放置⽵林の増加が問題となっており、適切な管理が求められています。アドベンチャーワールドでは、こうした⽵を伐採してパンダの⾷事として活⽤してきましたが、パンダは⽵の新鮮な枝葉の⼀部しか⾷べず、幹や摂餌後の枝葉は⼤量に残ります。そこで、⾷べ残した⽵を束ねて海底に沈めることで、アオリイカの産卵床や⼩型⽣物の⽣育基盤として活⽤する取り組みを2022年より開始しました。この活動は、⾃然環境の保全と地域社会の連携を強化するプロジェクトとして、継続的に進めています。
【共催】⽩浜町、岸和⽥市、京都⼤学瀬⼾臨海実験所
【協⼒】アオリコミュニティ、⼤阪府漁業協同組合連合会、きしわだ⾃然資料館、岸和⽥市教育委員会、岸和⽥市⽴修⻫⼩学校、株式会社 恭兵船舶、⼩出渡船、トライブダイビングスクール、ヒロメラボ、和歌⼭南漁業協同組合(五⼗⾳順)