~循環型パークを目指して~草食動物の糞や食べ残しを使った堆肥を連携協定を結ぶ「うつほの杜学園小学校」に寄贈

アドベンチャーワールドは、連携協定を結ぶ「うつほの杜学園小学校」へ草食動物の糞や食べ残しを使った堆肥30Lを寄贈いたしました。
「うつほの杜学園小学校」は、パークのほど近く、熊野古道の通る和歌山県田辺市中辺路町にこの春新しく開校した私立小学校であり、「いっしょに学ぼう、創ろう、冒険しよう」をモットーに自然豊かな環境で世界、地域、自然とつながる探究型グローカル教育を展開しています。
提供した堆肥は、同校の独自科目「食」の授業で使われる畑で早速活用されています。
今後も同校の活動に協力し、パークの資源を活かして、よりよい学校の共創を目指してまいります。
寄贈の背景
株式会社アワーズは、設立の計画時から「うつほの杜学園」の理念に賛同し、2024年2月に連携協定を締結。これまでにもワークショップ等でパークの資源を生かした探究的な学びを共創してきました。
今回はこの連携協定の一環として、2025年4月に無事開校を迎えた同小学校の「食」の授業で活用する堆肥を寄贈しました。この授業は、グローバル社会において持続可能な未来とウェルビーイングを創造できる人を育むことを目的に週に一度農業や調理を行う同校の独自科目であり、学校の前に畑をつくりさまざまな作物を育てています。
提供に際し、株式会社アワーズの元社員で現在同校の教員として勤務されている方にパークの動物やサスティナブルな取り組みについても解説いただきました。


堆肥の製造について
「いのちの循環」を育む堆肥づくり ~循環型パークとしての歩み~
アドベンチャーワールドでは、「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所。」というテーマのもと、動物たちの暮らしの中で生まれる有機性資源に注目し、それらを「土に還す」ことで、いのちの循環をつなぐ挑戦を続けています。 草食動物の糞や飼育中の残渣などを活用し、パーク内の堆肥場で発酵・熟成させることで、毎年約650トン(2023年度)の堆肥を製造しています。これは、ゾウやキリンをはじめとした動物たちが生み出す約800トン超の糞尿・残渣に相当する量の大部分を、資源として再生する取組です。製造された堆肥は近隣の農家やゲストに販売している他、パーク内で野菜を栽培し社員食堂や動物のごはんの食材としても活用しています。
今後は、堆肥を燃料ペレット化し、ゾウやキリンの舎内暖房として活用するバイオマスボイラーの実証実験や、地域の学校・自治体・企業との連携を広げること、また、堆肥のブランド化も目指しています。このような展開を通して、堆肥は“動物の排泄物”という終わりのかたちから、“新しいいのちを育てる出発点”へと進化し、持続可能な未来への一歩を踏み出しています。
