すくすく育ちますように☆ペンギン “ひな” まつりシーズン到来!キングペンギンの赤ちゃん誕生!

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では、2025年2月にキングペンギンの赤ちゃんの誕生シーズンを迎え、4羽の赤ちゃんが誕生しました。
内3羽の赤ちゃんは現在、非公開施設「ペンギンベース」にて人工育雛を行っています。(1羽は生後2日目に死亡)。
アドベンチャーワールドには約100羽のキングペンギンが暮らしており、国内の飼育施設では最多です。
遺伝的多様性を維持するためにも、自然繁殖・人工繁殖ともに積極的に取り組んでいます。
キングペンギンは全18種のペンギンの中で2番目に体が大きく(体長85〜95cm)、成長すると胸元や頭部の黄色い模様が大変色鮮やかなことから、世界で最も美しいペンギンと言われていますが、赤ちゃんは大人とは違い、全身灰色がかった茶色い羽でおおわれています。
今後、SNSなどでも随時発信してまいりますので、赤ちゃんの成長を温かく見守ってください。
<キングペンギンの赤ちゃんについて>
■出生日:2025年2月9日・12日・22日・23日
■孵化数:合計4羽(内1羽は生後2日目に死亡)
■体 重:約200gで誕生します。
■性 別:未確認
■親情報:アドベンチャーワールド内 ペンギンベースで暮らしています。
<キングペンギンの人工育雛について>
赤ちゃんの体重が安定する約300gに成長するまで、人工育雛に取り組んでいます。
ペンギンの赤ちゃんは、親鳥が吐き出す、胃の中で消化された魚などを食べます。人工育雛中は、ニシン・オキアミ・生クリーム・水をミキサーで流動⾷状にしたものを注射器に入れ、ゴムチューブを通して与えます。
※キングペンギンの赤ちゃんの様子は、現在マリンワールドWish!ツアーにご参加の方にのみ公開しております。
今後、SNSなどでも随時発信してまいります。
【アドベンチャーワールド ペンギンプロジェクトについて】
アドベンチャーワールドでは、1978年の開園時にフンボルトペンギンとキタイワトビペンギンの飼育を開始し、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に力を注いできました。
アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギン、エンペラーペンギンの繁殖研究を開始しました。
アドベンチャーワールド ペンギン繁殖実績について
1978年 :フンボルトペンギン初繁殖
1990年 :アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入 人工孵化、育雛を行う
1992年 :キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う
1994年 :ジェンツーペンギン初繁殖
1995年 :キングペンギン初繁殖
1996年 :アデリーペンギン初繁殖
1997年 :エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入、人工育雛を行う
1998年 :ケープペンギン初繁殖
1999年 :ヒゲペンギン初繁殖
2004年 :世界でも2園館目となるエンペラーペンギンの繁殖に国内初成功
2005年 :エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞
2006年 :キタイワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる8種類のペンギンの繁殖に成功
2020年 :国内で2例目となるキングペンギンの人工授精に成功

【キングペンギンについて】
■分 類:ペンギン目ペンギン科
■学 名:Aptenodytes patagonicus
■英 名:King Penguin
■生息地:フォークランド諸島、サウスジョージア島などの亜南極圏
■食 性:アドベンチャーワールドでは主にホッケ、シシャモなど
■繁 殖:1 度の繁殖で 1 個の卵を産み、足の上にのせ腹部の皮(抱卵嚢)をかぶせ、オスとメスが交代しながら52〜56日抱卵する。
■寿 命:20〜30年
■体 長:85〜95cm
■体 重:約15kg
■特 徴:頭や胸元の鮮やかな色が特徴。名前の由来はエンペラーペンギンの発見まで最も大きなペンギンとされていたため、キング(オウサマ)ペンギンと名付けられた。