ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年記念「琴塚吉太朗 良浜と共に過ごした四ヶ月 良浜描画展」を開催します
アドベンチャーワールドは、ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年を記念して、動物画家の琴塚 吉太朗さんにジャイアントパンダ「良浜(らうひん)」を100日 500時間向き合って描いていただきました。琴塚さんは、動物をテーマにした超細密画で知られています。作品は鉛筆のみで描かれており、鍛え上げられた観察眼で動物の毛の1本1本を丁寧に描き、個々の特徴を捉えた緻密な描写が特徴的です。今回の「良浜」描画は、今年5月から約4か月間にわたり「良浜」を観察し、細部は双眼鏡を使い、1本1本異なる毛の流れまで鉛筆硬度10H〜HBを使い分けた細い線で丁寧に描き上げられました。作品は間近で見るほどに、その緻密さや生命の息吹が感じられ、臨場感あふれる仕上がりとなっています。
完成した作品を12月1日(日)に開催する「ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年記念シンポジウム」にて発表し、翌日12月2日(月)から描画展「琴塚吉太朗 良浜と共に過ごした四ヶ月 良浜描画展」をパーク内で開催いたします。本描画展では、作品の原画が飾られる他、清書に至る前に描かれた400枚のスケッチも展示されます。作品からジャイアントパンダの魅力、「良浜」の奥深さ、いのちの輝きを体感してください。
「琴塚吉太朗 良浜と共に過ごした四ヶ月 良浜描画展」について
<作品発表>
2024年12月1日(日)
「ジャイアントパンダ日中共同繁殖研究30周年記念シンポジウム」内にて
※シンポジウムへご参加いただけるチケットの受け付けは終了しておりますが、発表の様子はシンポジウム参加エリア外からもご覧いただけます。
<展示期間>
2024年12月2日(月)~2025年2月28日(金)
<展示場所>
エントランスドーム内 展示スペース
ブリーディングセンター(原画のレプリカとラフ画レプリカのみ)
<展示内容>
・原画
・400枚のスケッチ
・琴塚 吉太朗さんのこれまでの作品29点
<料金>
無料 ※別途入園料金が必要です
ーー 琴塚 吉太朗さん 作品に込めた思い ーー
僕が良浜に出会い、鉛筆でスケッチを始めたのは初夏でした。
大きな竹を食べる姿、のそのそと歩く姿、脱力したように眠る姿。思わず見入ってしまう可愛さとは裏腹に、
「これは描くのが難しいな」と、感じた事を覚えています。1つ1つの形や仕草を描き留めていく間に、毛の向きや長さが見る角度によって違う形に見える事に気付き、白黒の毛並は大きさやバランスを捉える事が難しかった。
朝から夕方まで観察しながら紙の上で鉛筆を動かしていく日々。
ほとんど寝ている日もあれば、活発に動く日もあり。晴れの日も雨の日も観察を続けました。共に過ごす時間が蓄積されてくると、脳裏に浮かぶ良浜の存在感も大きく変化していきました。
僕が良浜を通して描きながら考えていた事。
描き続けた制作スケッチ。鉛筆の線を積み重ねて生まれた良浜の絵。
言葉のないやりとりの中で紡いでいった1つの形。
僕と良浜が過ごした四ヶ月の時間を皆さんに見ていただければ幸いです。
■動物画家 琴塚 吉太朗(ことづか きちたろう)さん について
1982年京都市生まれ。20代後半から独学で絵を描き始め、2017年から現在までほぼ毎日のように京都市動物園に通い、鉛筆のみで動物を描き続けている。鍛え上げられた観察眼と緻密に 描き込まれた鉛筆の線によって、量感豊かで温和な動物画を描く。 祖父は日本画家の琴塚 英一 さん。
公式Instagram:https://www.instagram.com/kichitaro_kotozuka
オリジナルグッズの販売について
「良浜」描画作品をモチーフにしたオリジナルTシャツをパーク内にて販売いたします。
<販売開始>
12月1日(日)午後3時~
<販売場所>
パーク内ギフトショップ ※12月1日のみセンタードーム
■ジャイアントパンダ「良浜」について
2000年9月6日 アドベンチャーワールドで初めてのパンダの⾚ちゃんとして誕生。
子育て経験のある母親「梅梅 (めいめい )」の愛情深い子育てのおかげですくすく成長。幼少期は木のうろを使った寝床でのお昼寝や、遊具で遊ぶのがお気に入りでした。
2008年9月13日 ふたごの赤ちゃんを出産。日本で生まれたパンダの初めての出産でした。
以降7回の出産を経験し、10頭の赤ちゃんを育て、母親「梅梅」に負けないくらい子育て上手なお母さんパンダになりました。