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お知らせ

近畿大学との産学連携で摘果メロンを動物の食事に活用 ~農学部生と一緒に摘果メロンの活用について学ぼう~2024年6月29日(土)

2024年06月25日(火)

 アドベンチャーワールドは、近畿大学との産学連携の一環として、近畿大学農学部から、最新のICT(情報通信技術)を活用した農法「なら近大農法」で栽培された近大ICTメロンの摘果(以下:摘果メロン)を2022年、2023年に続き本年も提供いただき、動物(ゾウやサル類)の食事として活用します。また、学生たちが考案した「摘果メロン料理」を、社員食堂にて新メニューとして2日間限定で提供いたします。摘果メロンとは糖度の高いメロンをつくるために間引かれる農業副産物で、果物を好む動物の食事として与えることで、無駄なく食材を有効活用することができます。昨年は約2ヶ月間でおよそ1,000kgの摘果メロンを動物たちの食事として使用しました。
 摘果メロン提供期間中の2024年6月29日(土)には、近大ICTメロンを実践栽培している近畿大学農学部の学生が、パークのアフリカゾウに摘果メロンを与え、動物の食事として有効活用されている現場を体験し、農業副産物の活用方法について理解を深めます。アジアゾウが摘果メロンを味わう様子を見ながら、飼育スタッフと農学部の教授がレクチャーをする様子はゲストの皆様にもご覧いただけます。

提供開始:2024年6月13日(木)〜 約2か月間
提供形態:500〜1,000kgの摘果メロンを無償提供
対象動物:ゾウやサル類

【「農学部生と一緒に摘果メロンの活用について学ぼう」の開催について】
※イベントの様子はゲストの皆様にもご覧いただけます。
日時:2024年6月29日(土)
   午後1時15分~午後1時30分
場所:アフリカゾウフィーディングエリア

内容:
①近畿大学農業生産科学科 野々村照雄教授と飼育スタッフによる摘果メロンのレクチャー
 テーマ:摘果メロンとゾウから考える「いのち」の循環
②学生よりアフリカゾウへ摘果メロンをプレゼント
③学生たちによる「摘果メロン料理」の試食       
 ※動物の体調や天候により内容を変更する場合がございます。   

<学生が考案した「摘果メロン料理」>
画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

【なら近大農法(ICT農法)について】
農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされていますが、「なら近大農法」は農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICTを導入することによって農作業の自動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となります。
土壌センサーと日照センサーを連動させた装置によって、作物に水分と液肥を自動的に供給します。これらの情報は蓄積され、スマートフォンなどで遠隔地でもデータを確認することができます。また、ハウス側窓の自動巻上げ機は温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ一定に保つため、自動的に開閉が行われます。このような完全自動化肥培管理システムの導入により、農作業の時間を大幅に削減するとともに、水や液肥の低減が可能となり、収穫量の増加と品質の安定化へと繋がることが期待されます。近大ICTメロンは、こうした「なら近大農法」で栽培されています。今回提供する摘果メロンとは、メロンの栽培時に果実の肥大生長の途中段階で間引かれるメロンのことです。未成熟なメロンを摘果し、1株1果にすることで果実を大きく、糖度の高いメロンをつくることができます。

近畿大学農学部について
安全で安定した食の生産や、環境を考えた生物資源の活用法を追求、遺伝子からの生命現象を解明するバイオサイエンスの取り組みなどから、食や環境問題を地球規模で解決すること、ものづくりによって社会貢献することをめざしています。充実した実験・実習で実践力を培った農業技術者養成のために努めています。
                             
【近畿大学との産学連携協定について】
2017年3月、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学(大阪府東大阪市)とアドベンチャーワールドを運営する株式会社アワーズ(大阪府松原市)がタッグを組み、展示・希少動物の繁殖のための共同研究をはじめとする産学連携に関する協定を締結しました。