2012年6月27日、アドベンチャーワールドでは、実に14年ぶりとなるアメリカバイソンの赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんはメスで、体毛は赤茶色、角はまだありません。成獣はこげ茶色の体毛でおおわれ、成長すると体重は1ｔ程までに達します。
　生まれて数日は、母親に踏まれて怪我をしてしまわないかとハラハラしながら見守っていましたが、そんな心配もよそに赤ちゃんはすくすくと成長していきました。生後12日目、これまで寝室で飼育していた親子を、初めて運動場に出すことにしました。広い場所に出たせいか、母親について楽しそうに走り回っていました。

　生後3ヶ月を迎えた頃から赤茶色の毛は抜け、成獣と同じ毛の色におおわれ始め、少しずつ角も伸びてきました。最近では母親と離れて歩き回ることも増えてきました。離れすぎると母親が心配して声を掛け呼び戻し、戻ってきては母親に擦り寄っています。親子の絆がとても強いことを感じさせられます。
　現在草食動物ゾーンのアメリカ区にて、親子3頭の仲睦まじい姿をご覧いただけます。日に日に大きく成長する姿をこれからも是非見守ってください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（森田　圭一）