１０月１９日（火）に親鳥のもとへ返す試みを行いましたが、親鳥の受け入れが整わず一旦断念いたしました。その後、親鳥の受入が難しいと判断し、本日、１０月２３日（土）に別のペア（産卵したが無精卵だったペア）へ赤ちゃんを預けることにいたしました。

今後はこのペアに赤ちゃんを抱かせ、スタッフが介添え給餌を行いながら、自然育雛の成功に向けて親子をサポートしてまいります。

【エンペラーペンギンの赤ちゃん公開場所の変更について】
■変更日　：２０２１年１０月２３日（土）〜
■公開場所：海獣館２階
■公開時間：開園〜午後４時３０分

【自然育雛へのチャレンジについて】
エンペラーペンギンの育雛について、２００４年に初めて赤ちゃんが誕生以降の数年は、無事に卵からかえり成長することを重視し、体重４０kg近くある親鳥が卵をつぶしてしまわないよう人の手で育てる「完全人工育雛」を行っていました。完全人工育雛によって育った赤ちゃんは、人間を親と認識し、成鳥となってもペアを作らず、次の世代の繁殖につながらない可能性があります。２０１２年よりアドベンチャーワールドでは、卵を親から預かり、孵卵器にて孵化させ、その後、雛の体重がある程度成長するまで人の手で育て、体力をつけてから親鳥へ返す「初期人工育雛」という方法にたどり着きました。

【エンペラーペンギンの赤ちゃんについて】　　
■孵化日　：２０２１年１０月　１日（金）
■産卵日　：２０２１年　７月２９日（木）
■孵化日数：６５日間　※平均６８日間
■性　別　：不明
■体重　：８００ｇ（１０月２３日現在）　※誕生時３０３g　　　　　　　　　　　　　　　　
■育ての親情報
　父親 ２００４年生まれ(１７歳)
　　　　アドベンチャーワールドで初めて誕生したエンペラーペンギン
　母親 １９９７年生まれ(２３歳)