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エンペラーペンギンの赤ちゃん

10月1日に誕生し、初期人工育雛したエンペラーペンギンの赤ちゃんを親鳥のもとへ返し、自然育雛がスタートしました

2019年10月22日(火)

 アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)で、2019年10月1日(火)に誕生したエンペラーペンギンの赤ちゃんは、これまで、親鳥の体の重みでつぶされる事故を防ぐため、体重が約800gになるまでスタッフが育てる初期人工育雛を行ってきました。10月21日(月)に目標体重に達したため、親鳥の
もとへ返し自然育雛がスタートしました。子育てに人が介入しすぎると人を親と認識してしまい将来の繁殖に繋がらない可能性があるため、親鳥主体の子育てを進めています。まだ親鳥から赤ちゃんへの給餌を確認していませんが、自然育雛が成功するよう引き続き親子をサポートしてまいります。

※自然育雛への移行に伴い、ペンギン王国1階から、海獣館2階へと公開場所を変更しています。

【エンペラーペンギンの赤ちゃんについて】  
  ■孵化日   :2019年10月1日(火) ■産卵日  :2019年7月26日(金)
  ■孵化日数  :68日間 ※平均68日間  ■体重   :787.0g (10月21日現在)
                              (出生時体重:300.6g)
  ■性 別   :不明                        
  ■親情報   :父親 1997年11月16日搬入(21歳)
          母親 1997年11月16日搬入(21歳)
 ■公開時間:開園〜午後5時00分
   ■公開場所:海獣館2階

【エンペラーペンギン赤ちゃん経緯】
 7月26日(金) 産卵 
          親鳥から卵を預かり、孵卵器(ふらんき:人工孵化を目的に保温する機器)で保温 
10月 1日(火) 孵化 初期人工育雛開始
          事故で押しつぶされないよう、人の手で育てる。
10月 5日(土) エンペラーペンギンの赤ちゃん公開開始
10月21日(月) 赤ちゃんの体重が約800gに達したため、親鳥のもとへ返す。

【親鳥主体の子育て方法にチャレンジ  〜未来の繁殖を見据えて〜】
  エンペラーペンギンの繁殖は当初、赤ちゃんが無事に卵からかえり成長することを重視して、体重40kg
 近くある親鳥が卵をつぶしてしまわないように人の手で育てる「完全人工育雛」を行っていました。
 2004年に初めて赤ちゃんが誕生しましたが、完全人工育雛によって育った赤ちゃんは、人間を親として
 認識し、成鳥となってもペアを作らず、次の世代の繁殖につながらないことがわかりました。
 2012年よりアドベンチャーワールドでは、卵を親から預かり、孵卵器にて孵化させ、その後、
 雛の体重がある程度成長するまで、人の手で育て、体力をつけてから親鳥へ返す「初期人工育雛」という
 方法にたどり着きました。