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ワイルドアニマルメディカルセンター

ヨーロッパヒグマのエコー検査を実施しました。

2019年05月08日(水)

数日前にサファリワールドで暮らすヨーロッパヒグマのメス (29歳)のお尻の辺りから膿が出ているのを飼育スタッフが見つけました。
子宮の病気が原因で膿が出ている可能性が考えられるため、麻酔をかけてエコー検査と血液検査を行うことになりました。

クマの仲間では大柄な種類で最大400kgにも及ぶヨーロッパヒグマ。
今回治療するヒグマは体重240kgでしたが、緊張した空気の中、麻酔下での検査や傷の手当を慎重に進めました。

長い毛を剃らなければエコー検査を行うことができないため、毛を剃るだけでとても時間がかかりました。

また他の動物と比べ皮膚が分厚く、皮膚の色も黒いため血管を見つけることが難しかったのですが人差し指と中指の間の血管から採血することができました。

今回の検査では、小さな傷が原因で化膿していることがわかったため抗生剤を処方し、経過観察を行ってまいります。

大型動物の治療は難しいものも多いですが、今後も動物たちと向き合い、健康な状態を維持できるよう努めてまいります。