ワイルドアニマルメディカルセンターでは、野生動物種の保存の為に配偶子(精子・卵子)保存を行っています。

現在、野生動物の中には野生では絶滅してしまい、動物園水族館でしか見ることが出来ない種も数は少ないですが存在しています。動物園水族館には多種多様な動物が暮らしており、その動物たちの未来を守る為にも配偶子保存や遺伝子、細胞の保存などが未来の技術によって活用することが出来るのではないかと日々取り組んでいます。

今回は、その中の一つとしてバンドウイルカの精液保存について少しご紹介いたします。

バンドウイルカから精液採取後、ワイルドアニマルメディカルセンター内のラボにて精液の量や精子の活性を確認します。
その後、精子状態が良いものを保存液と混ぜた後-196℃の液体窒素にて凍結保存を行います。
この液体窒素内に保存することで、約2000年の長期保存も可能になり、いずれは人工授精などを行う際に使用することが出来ます。

現在アドベンチャーワールドでは、このような配偶子保存への取り組みを近畿大学と一緒に共同研究を行っています。

アドベンチャーワールドでは大切なパートナーである動物たちの未来のために、そして未来の子供たちにホンモノの動物たちの姿を感じてもらうために、これからも研究を続けていきます。